
月刊サンデーGXに連載中の『ブラック・ラグーン』が8月号で100回目を迎えました!
広江礼威先生、おめでとうございます!!
記念に第100話のネタバレを書きます。
目次
前回までのあらすじ
ジェーンのハッカーグループへ加わりたいとアプローチしてきたフォンは中国人民解放軍のスパイ。
だがジェーンはフォンの正体を先に見抜いており、逆に解放軍の情報をまんまと盗んでしまう。
祖国から裏切り者の烙印を捺されたフォン。
それを知ったロックは日本を捨てたかつての自分と重ねる。
ロベルタの件以来、くすぶるロックを見かねたレヴィはフォンのサバイバルに手を貸すよう仕向ける。
ロックたちはフォンを狙う刺客たちを撃退。
フォンはロニー率いるシチリアマフィアの配下に入ることでどうにか首の皮一枚で繋がったが・・・。
引用:月刊サンデーGX(8月号)
第100話のネタバレ
控え室でロックとフォンが座って話している。
ロックはタバコ。フォンは缶ビールを飲んでいる。
そこへレヴィがきて、ショウが始まったらホールに来いとフォンに言うが「同性のショウ?ぞっとしないわね、全く」と渋る反応。「見て楽しむためじゃねえ、あたしがお前を見張るためだ」と言ってショウに向かうレヴィ。
ミスタ・ロナルドから手付け金をもらっておくべきだったというフォン。「払いたい時に払ってくれてばいい。俺は、随分楽しませて貰ったし、な」とロック。
「もうひとつの件が片付けば、とりあえずは一件落着」と言うフォンに「?もうひとつ?」と訝しむロック。
どうやらフォンがジェーンに何かを仕掛けたようだ。
場面は変わり、洋上のフェリーで男と一夜を愉しむジェーン。
男は少し休もうと言うが、「私はまだまだ暖気レベル」とジェーン。
そこへジェーンの携帯が鳴る。
「ジェーン、俺だ。ロドニー・XXからメールが来てる、俺たちに伝えていないことはないか?」
ハイウェイマンズ・フォーラムからだった。
しかし、話が理解できないジェーン。
促されてパソコンを開くと、ザミドという聞いたこともない赤の他人から巨額の不明金が振り込まれていた。
ロドニーがジェーンを疑っている。ラインバッハの担当者が契約が違うと大騒ぎしてロドニーにねじ込んで来たからだ。
皆揃って捕まるのはご免だというのがフォーラムの意志。
ジェーンの選択肢は2つ。
自らの口で釈明するか、ほとぼりが冷めるまで行方をくらますか。
「釈明?覚えのないことを、どうやって釈明するのよ!」とジェーン。
必然的に2つ目の選択肢を選ぶことになるな、と諭されるが
それじゃ仕事にならないと怒るジェーン。
それならフォーラムはジェーンを切り離すしかない、と冷たくあしらう。
さらに、「しばらく南半球をぐるぐる回るってのはどうだ?アフリカとか、ニューギニア」と提案されるも「人間より猿の方が多い土地なんて、死んでもごめんだわ!」と聞く耳を持たないジェーン。
「皆にはお悔やみメールを回しておくよ、次の連絡は未定だ、じゃあな」と捨て台詞を吐かれ電話をブツ切りされてしまう。
ジェーンは「NO DAMN′T BITCH!!」とブチギレ、パソコンを投げて壊してしまう。
再びロックとフォンの場面。
フォンはロックに礼を言う。「ありがとうロック。貴方がいなかったら、私は間抜けなハッカー崩れとして、この街で間抜けな人生を終えていた」
「言ったはずだ、礼はいらない。こいつのおかげで、俺も納まる場所へ収まったんだ」とロック。
そして、フォンが駐車場で銃を向けた夜に言ったことを覚えてるか尋ねると、覚えているけど優しいと言うのは見当はずれだと返すロック。
ほおづえをつきながらフォンは言う。「見当はずれ?いいえ。違うわ。あのとき私は、あなたが優しい人だと言った。たぶん、皆に優しいと思われている。赤の他人の心配をする善人、とね」
「でも、あなたと行動を共にして、ひとつわかったことがある。あなたはね、その赤の他人を待ち受けている『もの』が見たいの」
表情を変えないロック。
フォンは続ける。「その人がやがて迎える・・・いえ、迎えざるを得ない、運命が、物語が、結末が見たいのよ」
タバコを咥えながら「そのさきに何があるのかな」とロック。
「さあ、それは私にもわからない。でもひとは、物語が好きよ。焦らないで、ゆっくり探していけばいいわ。この街は、それを待っている」
そう言うと、ロックの手に自分の手を重ね、キスをするフォン。
驚くこともなく受け入れるロック。
「彼女にはナイショよ。せっかく拾った命だから。さあ、行きましょう。ステージで彼女が待ってるわ」と言って立ち上がるフォン。
ロックは無表情のまま座っている。
まとめ
以上、第100話のネタバレでした。
フォンはしたたかな女ですね。
次号はフォン編がクライマックスを迎えるようです。