
数年前に腰椎椎間板ヘルニアを患い、どうしても痛みが我慢できず救急車で運ばれました。
その時にとりあえず処置してもらったのがブロック注射です。
以後、10回以上ブロック注射を経験しました。
ヘルニアなどの神経痛に悩まされている方にとって、ブロック注射の痛みや効果、どのような流れで注射を打つのか?また注射の頻度や間隔などは気になるところではないでしょうか。
数年前のことで記憶が若干あいまいな部分もありますが、メモを頼りに思い起こしながらブロック注射について私の体験を書かせていただきました。
少しでも参考にしていただければ嬉しいです。
ブロック注射の流れ
まず血圧と脈拍を計る
担当医の問診を受けたあと、処置スペースに通され看護師さんに血圧と脈拍を計ってもらいます。
いくつだったとか教えてもらった記憶はないです。
ただ一度、痛みを我慢していたら血圧がかなり上がっていたようで、看護師さんが
「先生、○○さん(私の名前)の血圧が188もあります!!」
と担当医の先生に叫んでくれたおかげですぐに注射を打ってもらえたことがありました。
基本的にブロック注射を打つような状態の時は、横になっても座っていても足が痛くてツラかったので、その時は助かりました。
おしり丸出しで待つ
血圧と脈拍を計り終えたら、自分でズボンを半ケツまで下ろし、ベッドの上でうつ伏せに。
そしたら、看護師さんがさらに思いきりよくズボンを下げておしり丸出しの状態にしてくれます。
次に、尾てい骨のあたりから尻半分くらいまでかなり広範囲に消毒されます。
注射針は細いのに何でそんなに消毒するかな?といつも疑問でした。
それで準備完了です。
先生が他の患者さんの問診を終えるまで5〜10分ほど待ちます。
おしり丸出しなんで、その短い時間が異様に長く感じるんですよね。
注射を打つ場所は?
ブロック注射を打つ場所は尾てい骨の横の筋肉らへんです。
うつ伏せで打ってもらうので、もちろん見た訳ではないのですが、
尾てい骨が終わって尻の割れ目が始まるあたりの筋肉を、先生が何度か押して何かを確認してから注射を打ち始めていました。
注射は痛くない
注射を打ち終わるまでわりと時間がかかります。感覚的には15〜20秒くらいに感じました。
でも、それほど痛くはないです。正直、ヘルニアの痛みの方が強いですから。
それに、担当の先生の腕も良かったのかも知れません。
一度担当の先生がお休みで、代理の先生に打ってもらった時はわりと痛かったです。思わず拳を握ってしまう程度でしたが。
打った後すぐ動けるの?
注射を打った後は、すぐに動けません。
もちろん、動こうと思えば動けるのですが、
注射液が神経にしっかり届くように、安静にしているように言われます。
私の場合は左足が痛かったのですが、より効果が出るように左足を下にして横になるように指示がありました。
注射よりその体勢の方が百倍痛かったです。
安静にしている時間は確か5分くらいだったと記憶しています。
5分経過後、もう一度血圧と脈拍を計ってやっと終了です。
その時に必ず看護師さんから確認されたのは、「吐き気やめまいはありませんか?」ということでした。
私は特に吐き気やめまいを感じたことはありませんでした。
即効性はあるのか?
すぐに効いたかというと、そうでもないです。
痛みで200近くあった血圧が、注射後に下がるのですからすぐに効いていたのかも知れませんが、すごく楽になったという感じではありません。
ブロック注射を打つごとに徐々に効果が出てくる感覚です。
ブロック注射の頻度と間隔
私は約5か月のうちに合計13回、ブロック注射を打ちました。
はじめの1クール目は、1週間の間隔で計5回。
それから、状態が一進一退を繰り返し、
再び痛みがひどくなってきたので1ヶ月半ぶりにブロック注射を再開。
1週間ごとに2回打ったところで中断。
その2か月後、激しい痛みが出て再びブロック注射。
1週間の間隔で計6回。
当初、1クールの限度は5回までと先生がおっしゃっていましたが、「まあ、大丈夫でしょう」ということで6回目を打つことに。何が大丈夫なのか説明はありませんでしたが、打ってもらえるのなら理由は気になりませんでした。
それだけ状態が良くありませんでしたので、結局、手術を前提にもっと大きな病院に行くことになりました。
まとめ
私が受けたブロック注射は、巷で言われるほど痛くはありませんでした。
1週間間隔で5〜6回が1クールでしたが、それだけブロック注射を打ってなお且つ安静にしていれば、ある程度は痛みがおさまり歩けるようになりました。
ただ当時の私は、腰椎椎間板ヘルニアというものをよく理解しておらず、ちょっと状態が改善すればすぐに無理をして何度も激しい痛みを再発させてしまいました。
ブロック注射の効果も台無しです。
当時の自分に言いたいことは、「焦るな。とにかく安静が一番」
動けないのは休めというメッセージだということです。
それから、早めにMRIを撮って担当医にヘルニアの状態を確認してもらうべきでした。
今現在、ヘルニアなどの神経痛で苦しんでいる方が少しでも早く痛みから解放されますように。