
大晦日のRIZIN.14にて、RIZINバンタム級王者の堀口恭司とベラトールバンタム級王者ダリオン・コールドウェルとの間で、タイトルマッチが行われることになりました。
これはボクシングで言うところの王座統一戦に近いもので、団体を越えた好カードとしてメイウェザーvs天心よりも楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
で、RIZINとベラトールが提携することになったわけですが、両団体はどこがどう違うのでしょうか。
ルールや階級、選手のレベルなど違いを比べてみました。
目次
ベラトールはUFCに対抗して設立された
ベラトール(Bellator MMA)はアメリカの総合格闘技プロモーター2人によって、2008年に設立されました。
ペイパービューの年間販売件数でボクシングとWWEを超えるほど盛り上がっていたUFCに対抗する団体となることが目的です。
RIZINはPRIDEを継承しつつも昇華させたい
対するRIZIN(RIZIN FIGHTING FEDERATION)は2015年、PRIDEを主催していたDSEの元代表、榊原信行氏によって設立されました。
他団体とは競合しないフェデレーション(協会)を理念としています。
PRIDEの時は、八百長疑惑があったり、DREAMとか戦極のような団体が派生したり、他団体からの選手の横取りがあったりで運営がむちゃくちゃな印象がありました。
ただ、今のRIZINとは比べものにならないくらい選手層が厚く、スター選手も多かったのも事実です。
ベラトールとRIZIN、ルールの違いは?
ベラトールのルールは?
基本的にはNJSACB制定の共通ルールに準拠するが、トーナメントに限っては1ラウンド・2ラウンドのみ頭部・顔面への肘打ちが禁止となっている。
引用:Wikipedia
NJSACBって一体何なのでしょうか?
私もそう思いましたので、調べて見たところ、NJSACBとはニュージャージー州アスレチック・コントロール・ボードの略で、簡単にいうとなるべく安全に格闘技の試合ができるようニュージャージー州が設けた基準のことのようです。
RIZINのルールは?
旧PRIDEルールに準拠し、グラウンドポジションの相手への踏みつけ、サッカーボールキック、4点ポジションでのヒザ蹴りが認められる(頭部・顔面への肘による攻撃は両者合意の際に認められる)。
試合時間は1ラウンドは10分・2ラウンドは5分の変則2ラウンド制(女子は5分3ラウンド制)。試合時間内に決着がつかなければ、3名のジャッジによる判定で勝敗をつける。
判定は、各ラウンドごとに判定するのではなく、試合全体を通したトータルの攻防を判断して下される。体重別階級を常設しておらず、各試合ごとに契約体重を決める。
引用:Wikipedia
ベラトールとRIZIN、試合場の違いは?
ベラトールの試合場は?
ベラトールはリングではなく、円形のケージです。
ロープはなく金網が張り巡らされています。
ちなみにUFCの場合はオクタゴン(八角形の意)と呼び、直径9.14メートルのものと、7.62メートルの2タイプあります。
RIZINの試合場は?
7メートル四方の正方形リングを使用しています。これはPRIDEの時から変わらずです。
ロープ際の攻防で選手が外に出そうになったり、ロープを掴みそうになると、関係者(特に待機しているレフリーの和田さん)が「出るなよ!出るんじゃねーぞ!」とか「掴むなよ!」とか声を荒げているのが私は好きではありません。
だって、あれだけロープの隙間があったら体が外に出るし、出たら攻める方も守る方もやりにくいです。ロープも反射的に掴みますよ。
そもそもレフリーは黒子に徹して欲しいですね。
いっそのこと四角形の金網にして欲しいくらいです。